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星を見よう(イメージ)

2021/1/26 「布良星(めらぼし)」伝説

当館より車で10分程の距離に、館山市布良(めら)という地区がありますが、ここの地名の付いた星があるということは、あまり知られていないと思います。
「布良星」(めらぼし)と呼ばれるその星は、「りゅうこつ座」の一等星「カノープス」のことですが、冬の星々の中ではどうも馴染みが薄いですね。というのも、冬の時季、南の水平線上すれすれの場所にほんの短い時間だけしか現れないため、稀にしか見ることができないからです。

ではなぜ、「布良星」という名が付いたのでしょうか。
漁師町である布良地区は、「マグロ延縄(はえなわ)漁」という伝統漁法の発祥の地だそうです。江戸時代から続くこのマグロ漁ですが、冬の荒れた海での漁は命がけだったことでしょう。実際に命を落とす漁師もさんも多かったようで、“亡くなった漁師の魂が星となって海の彼方から仲間を呼んでいる”と言い伝えられ、布良星と呼ばれるようになったということです。

また、同じく漁師町である南房総市白浜町滝口地区には、別の伝説が残っています。
この地に生まれた僧「西春法師」が、“自分は死んだ後星になり、時化(しけ)の前には南の空に現れて危険を知らせるから、漁に出てはいけない”と言い残した、というものです。

布良にしても白浜にしても、南方が海に開けた土地であるため、この星を目にする条件が良いこと、冬の海で亡くなる漁師が多かったこと、赤くゆらめいて光る色が、死者の魂と結び付き易いこと、などが由来と思われます。 そして、“大気が澄んで伊豆の島々がはっきりと見えたり、星がよく見えたりする翌日は海が荒れる”という漁師の知恵も合わさったのでしょう。めったに見られないこの星が見える程の夜空ならば、翌日は間違いなく荒天となるだろうと…。 そんな「布良星」を観察し易い時季がやって来ます。 (次回へ続く。)
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